仕事どう?と聞かないで

 

「仕事どう?」という質問がどうも苦手だ。

いくら私が女子にちょっと話しかけられただけで好きになっちゃうタイプでも、

女子に「仕事どう?」とか聞かれたら流石に好きになっちゃうだろう。

相手にとってはただの雑談のつもりかもしれないが、

私にとっては職務質問である。

※婦人警官との妄想ラブストーリーについては、稿を改めて論じたい。

 

身も蓋もないことを言えば、

この「仕事どう?」などというフワっとした話題は、

「私はあなたとそんなに仲良くなくて、それ故に話題がないです」

という忌憚のないメッセージだと思う。

だから、こんな質問ごときで好きになっちゃうのは非常にマズイ。

 

こうした不都合な真実を想起させるという点も、

「仕事どう?」が私を苛む原因の一つなのだろう。

 

さて、本稿の目的は、

仕事どう?に上手く答えられないメカニズム及び、

この恐怖の職務質問を乗り切る手法について述べることだ。

 

「仕事どう?」

「そうね大体ね~」

 

だけで乗り切れればこれ以上嬉しいことはないが、

現実はそんなに甘くない。

 

思うに、この質問が苦手なのは、

「働きたくない」

という本心を隠して話さなければならないからだ。

 

「働きたくない」は職場の人相手だと、

相当仲良くない限り言えない至言である。

お互いのことをよく知らない段階でネガティブ発言をすると、

高確率で変な風になるのは人類の常である。

レストランで店員にマズいですねとか言えないのと同じである。

 

ただ、その逆に

「楽しい」

「充実してる」

「圧倒的性徴!」

とか言っても心がこもらず棒読みになるから変な風になるし、かといって

 

「仕事とかけましてハ長調と説きます。

その心は、

どちらも発見(白鍵)の連続でしょう(作り笑顔)。」

 

などど答えた日には、

バイ奴の名を欲しいままにすることになるだろう。

 

つまり、「仕事どう?」という凶弾に倒れそうになった場合、

本当のことを言わず、かつ嘘も言わないような対応が求められる。

もちろん、いい大人なので「黙秘」は許されない。

そうすると、おのずと次のような対応が推奨されるだろう。


1.こっちから先に聞く(会話のライジングショット)

婦「久しぶり~しg」

私「○○ちゃん久しぶり!仕事どうよ?」


2.超適当に答え、話題を逸らす


婦「久しぶり~仕事どう?」

私「Perfect!え、○○ちゃんって味噌汁から食べる派なんだ!奇遇~」


3.ものすごい瞬発力で相手の質問に被せ、「発言が被った」というおもしろ事実へと焦点をずらす


婦「久しぶり~仕事どう?」

私「...ヒッサッシッブリシゴトドウーッ?」(婦の発言に同期)

私「被ったwwwうけるねww」

 

4.笑ってごまかす

婦「久しぶり~仕事どう?」

私「ンフゥw」

 

5.お互いの関係性を熟年の夫婦と錯覚させる

婦「久しぶり~仕事どう?」

私「..うん」

婦(「この人はいつも私の話を聞いているのか分からない。聞いた私がバカだったな、はあ。」)

 

5つあれば、5回分の「仕事どう?」に対応できる。

これで2週間~1か月は乗り切れることだろう。

ちなみに私は4がお気に入りである。

 

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